【日本ダービー2016】レッドエルディスト、成長力の高さで上位を脅かす存在に
レッドエルディスト(牡3、栗東)
生年月日:2013年02月19日
調教師:笹田和秀
馬主:東京ホースレーシング
生産者:ノーザンファーム
通算成績:4戦2勝(2-1-0-1)
血統:父ゼンノロブロイ、母ショウダウン
1戦1戦パフォーマンスを上げてきている、成長力の高さで上位を脅かす存在に
レッドエルディストは、前走青葉賞(G2)の2着馬。デビュー戦は2000mで5着に敗れましたが、2200mに使った未勝利戦と大寒桜賞は連勝しました。距離を伸ばしてから安定して走っている馬です。
さらに距離が伸びたダービートライアルの青葉賞では、重賞初挑戦ながら2着と好走しています。日本ダービーと同じ東京の2400mをこなしてきたことと、距離を伸ばしてきてもパフォーマンスは落ちていないので、距離の不安はなさそうですね。
やはり問題は相手のレベル。レッドエルディストが対戦してきたこれまでの相手は一線級の相手ではありません。勝利した未勝利戦や大寒桜賞で負かした相手からその後に目立つ活躍を見せている馬はいないことからも、日本ダービーでは対戦相手の格は一気に上がることになるでしょう。
また、前走の青葉賞は2着に好走した言っても、1着のヴァンキッシュランから1馬身4分の1も離されています。ヴァンキッシュランが内側に斜行していたことを考えると、着差以上に力の差があったと考えるべきでしょう。さらに前走負けたヴァンキッシュランも、皐月賞上位組との力関係は未知数です。
今年の皐月賞は近年稀にみるハイレベルだったので、レッドエルディストとの能力差は気になるところです。現時点でのレッドエルディストとの見解は、1着争いまでは厳しいと言えるでしょう。展開が紛れれば、3着もありうるといった伏兵の1頭です。
日本ダービーではこれだけ多くの格上の相手と初めて戦うわけですが、この馬も現状では掛からない、末脚が最後までしっかり伸びる、距離延長を随時こなしてきている。きちんとこれまでのレースで成長力を見せている馬なだけに本番が楽しみな一頭でもあります。