日本ダービー(2012)の結果・払戻金|ディープブリランテ勝利の裏に隠された岩田騎手と矢作厩舎の大きな賭け。
第79回日本ダービー(G1) 2012/05/27
前日から速い時計の出る馬場コンディションで、この日も前が飛ばしていきます。ゼロスがハナをきりトーセンホマレボシがすぐ後ろ2番手を追走し速いペースで進めて隊列は縦長に。
前とは差のある4番手につけたディープブリランテは道中折り合いに専念し、直線を向くと前の2頭を追って早めに先頭に立ちます。中団前目の7番手から外々を通ってスムーズにあがってきたフェノーメノは直線で前との差を一気に詰めていきます。ゴール前でフェノーメノがディープブリランテに際どく迫るもディープブリランテがハナ差でこれを凌いでゴールしました。2着に惜敗したフェノーメノの3/4差の3着には2番手で先行して粘っていたトーセンホマレボシが入着しました。
岩田騎手、3週間の間ディープブリランテにつきっきりで調教に参加していた
優勝したディープブリランテは皐月賞で3着に惜敗していましたが、ダービーで悲願のG1初勝利を達成して巻き返しました。これまでのレースで一番の折り合いを見せ、序盤は出が良かったスタートを活かして好位につけて落ち着かせ、直線でも早仕掛けだったにもかかわらず最後まで脚が上がりませんでした。鞍上の岩田騎手の好騎乗が光ったレースでもありましたが、好騎乗の背景には岩田騎手と陣営による地道な努力があったのです。
岩田騎手はNHKマイルCの翌日から「毎日ディープブリランテの調教に騎乗させてほしい」と矢作調教師にお願いをします。厩舎からすれば普段から手伝っているスタッフでない岩田騎手が調整過程に入ってくることは馬の調子を崩してしまう可能性もあるため、受け入れがたいお願いであることは明らかです。しかしそこをあえて賭けに踏み切り、結果賭けに勝った厩舎関係者の度胸、そして岩田騎手の馬とレースにかける想いは称賛に値されるべきでしょう。
[動画]JRA公式チャンネル:https://www.youtube.com/user/jraofficial
着順結果
着順 | 枠番/馬名(性齢) | 負担重量 | 騎手 | 人気 |
---|---|---|---|---|
1 | 5-10 ディープブリランテ(牡3) | 57.0 | 岩田康誠 | 3 |
2 | 6-11 フェノーメノ(牡3) | 57.0 | 蛯名正義 | 5 |
3 | 7-14 トーセンホマレボシ(牡3) | 57.0 | C.ウィリアムズ | 7 |
4 | 4-8 ワールドエース(牡3) | 57.0 | 福永祐一 | 1 |
5 | 3-6 ゴールドシップ(牡3) | 57.0 | 内田博幸 | 2 |
6 | 4-7 コスモオオゾラ(牡3) | 57.0 | 柴田大知 | 10 |
7 | 6-12 トリップ(牡3) | 57.0 | 田辺裕信 | 16 |
8 | 5-9 エタンダール(牡3) | 57.0 | 松岡正海 | 13 |
9 | 3-5 ベールドインパクト(牡3) | 57.0 | 藤岡佑介 | 12 |
10 | 8-17 グランデッツァ(牡3) | 57.0 | 池添謙一 | 4 |
11 | 2-4 ジャスタウェイ(牡3) | 57.0 | 秋山真一郎 | 15 |
12 | 8-16 モンストール(牡3) | 57.0 | 柴田善臣 | 17 |
13 | 8-18 アルフレード(牡3) | 57.0 | 武豊 | 8 |
14 | 1-1 スピルバーグ(牡3) | 57.0 | 横山典弘 | 9 |
15 | 7-13 クラレント(牡3) | 57.0 | 小牧太 | 14 |
16 | 2-3 ゼロス(牡3) | 57.0 | 川田将雅 | 11 |
17 | 7-15 ブライトライン(牡3) | 57.0 | 佐藤哲三 | 18 |
18 | 1-2 ヒストリカル(牡3) | 57.0 | 安藤勝己 | 6 |
払戻金
単勝 | 10 | 850円 |
---|---|---|
複勝 | 10 11 14 |
310円 390円 440円 |
枠連 | 5-6 | 4,870円 |
馬連 | 10-11 | 5,680円 |
馬単 | 10→11 | 10,180円 |
ワイド | 10-11 10-14 11-14 |
1,730円 1,450円 2,080円 |
三連複 | 10-11-14 | 14,160円 |
三連単 | 10→11→14 | 87,380円 |
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