あなたが選ぶ日本ダービーのベストレースはどれ?!
JRAは今年5月29日に行われる「第83回日本ダービー」(G1)の開催を前に競馬ファン400人による意識調査を行いました。意識調査の内容は「ベスト・オブ・日本ダービー」というもので、これまで開催されてきた日本ダービーの中で「名勝負」「感動」「最強世代」の3項目でそれぞれ最高だと思う日本ダービーを調査し、その投票数の多い開催年と優勝馬を選ぶという主旨の調査となっております。
長い歴史と伝統を誇る日本ダービーはこれまで数々のドラマや感動を生んできました。筆者が思い浮かべるだけでも10個近く印象に残るレースがあります。そんな中から一体どのレースが選ばれるのか?と結果楽しみにしていました。
先日その意識調査の結果が発表されました。競馬ファン400人が選んだベスト・オブ・日本ダービーは「第72回日本ダービー(2005年)の勝馬・ディープインパクト」でした。
おおっ、やっぱりここは王道のディープインパクトか!という印象でしたが確かにレースを今一度思い返してみるとスタートでいつものように出遅れるも最終的には2着馬に5馬身差をつけてゴールしたディープインパクトの圧勝劇は衝撃的でしたね。
とは言えまさかディープインパクトのレースが1位になるとは、と少々驚いてもいます。というのは、もう少し昔のレースが選出されるのだろうと思っていたからです。
武豊騎手がダービー初制覇をした時のスペシャルウィークや、野平調教師に「シンボリルドルフより上」と言わせたナリタブライアンによる5馬身差の圧勝劇や、ミホノブルボンによる皐月賞・ダービーの逃げ切り二冠達成など、このあたりのレースが票を集めるかと思っていたのですが、結果を見てみると選出されたレースは2000年以降のレースが多いですね。
もしかしたら意識調査に参加した年代がこの頃に競馬をやっていたファンが多かったのかもしれませんね。どの年齢層が一番競馬をやっているかは筆者にはわかりませんが、今のちょうどアラフォー世代にとってディープインパクトやウオッカはまさに世代でしょう。ハイセイコー、オグリキャップに次ぐ第三次競馬ブームの真っただ中で、ディープインパクトはその火付け役でした。タイムリーに見ていたファンにとってこの馬は決して忘れることが出来ない名馬なのでしょう。
筆者は30代半ばなのでディープインパクトのレースもウオッカのレースもタイムリーで見ていましたが、個人的にはウオッカが優勝した2007年の日本ダービーが一番印象に残っています。
皇太子殿下ご観覧の下、実に64年ぶりの牝馬によるダービー制覇、さらに父娘ダービー制覇達成という歴史的勝利でしたし、「牝馬はダービーは勝てない」という固定概念が覆された瞬間は今でも忘れません。
やはりベスト・オブ・日本ダービーとは言っても印象に残るレースは人それぞれであり、それぞれにドラマがあります。それは自分が初めて現地で観戦したダービーだったり、初めて的中したダービーだったり、色々あります。これからも多くの感動や衝撃をあたえてくれるレースとして多くの競馬ファンを楽しませていただきたいですね。