ダービートライアルの青葉賞（2016）を制したヴァンキッシュラン、コース適性の高さで勝負！
第23回青葉賞（G2） 2016/04/30
レースは近2走を逃げてパフォーマンスを上げてきているマイネルハニーが予想通りハナをいき、1000mを61.3秒のペースで進めます。ノーブルマーズがこれをマークしていき、直線序盤からこの2頭が後続を離していく展開になります。ただ、終始ノーブルマーズに突かれる展開となってマイネルハニーは直線までに脚を使ってしまい、ジリジリと詰められます。
外から折り合って脚をためていたヴァンキッシュランは直線で抜け出して前の2頭を交わすと、そのまま抜群の手応えで差を広げてゴールしました。じっくり後方で構えていたレッドエルディストは4コーナーを回ってきた時もまだ10番手あたりの後方でしたが、最後に良い脚を使ってヴァンキッシュランの1馬身1/4差の2着に入着します。さらに3馬身離れた3着には後方からジワジワと上がってきたレーヴァテインが入着しました。
青葉賞組から初のダービー馬誕生となるか？
優勝したヴァンキッシュランは重賞初挑戦にして初制覇。3走前は1着に入線も斜行により2着へ降着してしまいましたが、近4戦はすべて1位でゴールしておりパフォーマンスを上げてきております。2400mで好走が続いているだけにダービーでも期待は高まります。
とは言え、今年は皐月賞の上位組のレベルが相当高いので勝つのはさすがに厳しいと見るファンも多いでしょう。リオンディーズ、マカヒキ、サトノダイヤモンドといった皐月賞で3強と呼ばれた3頭に加えて、皐月賞を制したディーマジェスティや巻き返しを狙うエアスピネルなど、今年の皐月賞組は層が厚いです。ヴァンキッシュランは東京の2400mでは降着を抜きにして考えれば2勝しており高いコース適性が見込めそうなので、2000m以上を走っておらず、距離適性がわからない皐月賞組よりは適性の面では有利と言えるでしょう。能力の差を適性でカバーできれば見せ場は作れそうです。
また、4着に入着したプロディガルサンもセレクトセールで2億円近くついた良血ですし、青葉賞では約5ヶ月のブランクもあったことで明け2戦目のダービーはパフォーマンスをあげてきそうですね。
青葉賞組のダービーの成績は過去10年で【0-3-2-10】と馬券にはよく絡むものの、青葉賞出身のダービー馬はまだ誕生しておりません。皐月賞組の上位を破る存在が今年こそ青葉賞組から出てくるか？それともやはり皐月賞組の上位が格の違いを見せつけるのか？今年は例年にも増して見どころの多いダービーとなりそうです。
［動画］mysky5639：https://www.youtube.com/channel/UCDncWgM1rdcP5_auWpsSSwA
着順結果
| 着順 | 枠番／馬名（性齢） | 負担重量 | 騎手 | 人気 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 5-6 ヴァンキッシュラン（牡3） | 56.0 | 内田博幸 | 4 |
| 2 | 4-4 レッドエルディスト（牡3） | 56.0 | 四位洋文 | 5 |
| 3 | 8-13 レーヴァテイン（牡3） | 56.0 | C.ルメール | 1 |
| 4 | 8-12 プロディガルサン（牡3） | 56.0 | 戸崎圭太 | 2 |
| 5 | 7-11 メートルダール（牡3） | 56.0 | H.ボウマン | 3 |
| 6 | 1-1 ラヴアンドポップ（牡3） | 56.0 | 大野拓弥 | 10 |
| 7 | 7-10 ノーブルマーズ（牡3） | 56.0 | 柴田大知 | 7 |
| 8 | 5-7 マイネルハニー（牡3） | 56.0 | 高倉稜 | 9 |
| 9 | 3-3 ロスカボス（牡3） | 56.0 | 池添謙一 | 8 |
| 10 | 6-9 アルカサル（牡3） | 56.0 | 田辺裕信 | 6 |
| 11 | 2-2 フレンドミラクル（牡3） | 56.0 | 松岡正海 | 12 |
| 12 | 4-5 ドンチャブ（牡3） | 56.0 | 柴山雄一 | 11 |
| 13 | 6-8 タンサンドール（牡3） | 56.0 | 吉田豊 | 13 |
払戻金
| 単勝 | 6 | 510円 |
|---|---|---|
| 複勝 | 6 4 13 |
160円 230円 160円 |
| 枠連 | 4-5 | 1,580円 |
| 馬連 | 4-6 | 1,940円 |
| 馬単 | 6→4 | 3,540円 |
| ワイド | 4-6 6-13 4-13 |
660円 370円 690円 |
| 三連複 | 4-6-13 | 2,540円 |
| 三連単 | 6→4→13 | 14,890円 |
